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法務省確定値、現役世代と団塊世代が弱含み 法務省が発表した2017年(1〜12月)の出入国統計(確定値)によると、2017年の日本人出国者数は前年比4.5%増の1788万9292人と2年連続で増加し、出国率は0.4ポイント増の14.1%に上昇した。福島県を除く46都道府県で増加しており、需要は全国的に回復したが、年代別にみると、現役子育て世代の30歳代から40歳代前半と、団塊世代の60代後半で需要が弱含みしており、現役とシニアでマーケットの変化が伺える。とくに旅行業界ではシニアマーケットへの依存度が高い会社も多く、今後の市場動向には注視が必要となりそうだ。 20代前半女性は100万人の大台、LCCで活況 60代後半男性1.9%減、団塊世代は海外離れか 年齢別・性別の日本人出国者数(表1参照)をみると、男性は3.3%増の994万9214人、女性は6.0%増の794万78人と、いずれも増加した。なかでも2ケタ増の伸びを示して市場を牽引したのが20〜24歳代の若者と、70歳以上のシニア世代だった。 とくに20〜24歳代の女性は、13.8%増の101万4089人となり、女性の5歳刻みの年代別で唯一、100万人の大台を突破した。同世代の男性も伸びたが、9.6%増の50万9235人と、市場規模では女性の半分に留まっており、若者市場をいかに女性が牽引しているかがわかる。LCC路線網の拡充で、若い女性の海外旅行熱が再び高まっていることが伺える。 また、70歳以上は男女ともに2ケタ増加し、合計で15.9%増の96万474と好調に伸びた。 一方で、団塊世代を含む60歳代のシニアは、需要が伸び悩んでいる。このうち、団塊世代を含む65〜69歳代の男性は、1.9%減の61万1509人と減少。60〜64歳代も1.3%増の68万7762人と、小幅な伸びに留まった。同年代の女性の伸びも小幅で、65〜69歳代は合計で0.2%減の107万2772人と、前年をわずかながら割り込んでいる。
by wing-travel
| 2018-03-19 14:28
| ツーリズム
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